PRIM SPARTAK 39 Hand Wind Small Second

1949年創業のプリム【PRIM】の歴史は、1889年にポーランドとの国境近くにあるブロウモフ(Broumov)という町にはじまったクロックづくりまで遡ります。
1949年にチェコスロバキア共和国の国営腕時計製造部門として製造を始めたプリムの旧本社社屋は、1992年にチェコ共和国とスロバキア共和国とが分断された今日でもノヴェー・メスト・ナトゥ・メトゥイー(Nove-mest-nad-Meuji)の街に存在します。
そして、今日もムーブメントを始め、ケースや文字盤、針に至るまで、垂直統合の完全自社一貫生産を行っている数少ないメーカーです。
また年産1500本(自社ムーブメント製品)という根底には、隣国ドイツへの卓越した工業技術の範例に他なりません。
そして、首都プラハのランドマークとして現在も尚、時を刻み続けいている旧市庁舎の天文時計が製造された1410年から、この国にはクラフツマンシップの精神が根底にあり、その伝統をプリムも受け継いでいます。

【SPARTAK 39 Hand Wind Small Second】
『標準』を意味する“スパルタク”は、現在もなおプリムの代表的モデルとしてチェコ国民の愛好家の中でも認識されているモデルです。
そのスパルタクがプリム創業70周年を記念して2019年ミュンヘンタイムにて発表した『スパルタク70thハンドワインド』は、現行のモデルではセンターセコンドのオートマチックモデルにスペックアップされていますが、スパルタク発売当時のディテールやデザインの復刻を…との要望のもと、発売当初のスモールセコンドCal.50を遥かに凌ぐ、手巻式のスモールセコンドキャリバーCal.103を搭載し70本限定生産で発表されました。

そのベースをもとに受注少量生産ながら“SPARTAK 39 HAND WIND SMALL SECOND”は、昨年末に発表されました。

39mmと近年では小振りなサイズのケースは、飽きの来ないクラシカルなデザインで、ガラス風防は、チェコの伝統工芸であるボックス型のボヘミアクリスタルガラスを使いることで乱反射しない上品な風合いの佇まいに仕上がっています。
文字盤にもボックス型ダイヤルに合わせてブルースチールの“分”針先を曲げて作られていたり、インデックスも複数回プリントされています。
また通常12地位置にプリントされている“PRIM”の位置に“SPARTAK”と、6時位置スモールセコンド下の外周に小さく“CZECH MADE”とプリントされているのは『チェコが作る“標準”』という精神からのものづくりに対する姿勢を表しています。

 

 

スペック
◇Model:Spartak-39
◇ケース素材:ステンレススティール
◇ケース外径:39mm
◇ケース厚:11.7mm
◇ケースバック:トランスパレント(サファイヤクリスタル)
◇文字盤:ホワイトカラーダイヤル(ボックス型)
◇針:ペンシル針(ブルースチール)
◇ムーブメント:手巻き式スモールセコンドムーブメント(Cal.103)
◇風防:ボヘミアンサファイヤクリスタル(ボックス型)
◇防水:30m
◇ベルトタイプ:グレーカーフレザーストラップ(TLUSTY&Co.,Ltd Leather)
◇Ref.103-006-483-00-1
¥605,000(税込)

小柳時計店
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