独立時計師 浅岡 肇(Hajime Asaoka)
1965年神奈川県生まれ。1990年に東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、1992年に浅岡肇デザイン事務所を設立。プロダクトデザイナーとしての仕事を熟しながら、当時ではまだまだ馴染みの浅かった3Dキャドグラフィックなどの技術を身につけ、腕時計のデザインを行った事がきっかけとなり、複雑時計の代名詞とも云えるトゥールビヨン機構を搭載した腕時計作りを独学で作り始める。2009年にトゥールビヨン機構を搭載した高級機械式腕時計を発表。時計界からの時計職人的観点とは全く異るデザイナーとしての視点からのその作風は、強烈な独自性を放ち世界中からの注目を集めている。現在も時計製作の全工程を“イチ”からではなく、まさしく“ゼロ”から手掛けるスタイルも、数少ない独立時計師のひとり。現在世界で数十人の独立時計師から構成された国際的な組織、独立時計師“アカデミー”(AHCI“Académie Horlogère Des Créateurs Indépendants ”)の正会員でもある。
- 浅岡 肇氏 2016年バーゼルワールドにて発表のトゥールビヨン“PURA”を手に…
- 時計職人と云うよりプロダクトデザイナーとしての感性から、時計についての様々な事を説明してくださいます
- TSUNAMI15 専用BOX
- 柔らかい布で覆われたBOXに納められています
- このシンプルなデザインにジャン・クロードペランのストラップとのバランスがいいですね
- 文字盤、ケース、針、風防…美しいです
- このTSUNAMI 15のテンワの直径は、精度の安定性を考慮し15mmに改良された。
- 時計製作で最も時間と神経を使うのは、このジュラルミン製テンワの完璧なバランスを取る事だそうです
- 時計の心臓部でもあるテンプを上に…そしてムーブメントをその下に配置するという大胆でありながら、理に適った設計は理屈を知り尽くしたプロダクトデザイナーの発想と云えるだろう
- 文字盤のプリントするために試しの文字盤で“当たり”を見る。インキも独自で調合したものを使う
- 浅岡さんは、制作時に手元や製作風景を見られるをあまり好まれない
- 文字盤をプリントするこの機器も自身の使い勝手の良いように改良されている
- TSUNAMIのパーツだけでなく、トゥールビヨン等のパーツも粗方切削されケースに納められている
時計専門誌クロノス日本版編集長 広田雅将(ひろた まさゆき)氏が、以下のリンク先サイト“朝日新聞デジタル”でも述べられている言葉を貼付させて戴くと…
『この時計、大胆な設計にもかかわらず、時計としてまったく破綻(はたん)していない。ケースは薄くて腕なじみは良好だし、文字盤や針の出来も、一流 メーカーのそれに肩を並べる。もちろんこれらも、浅岡氏が制作、あるいは最終的に手を加えたものだ。お値段は250万円。ただの手巻きとしてはかなり高価 だが、事実上ひとりで部品製造から調整までやっているのだから、むしろ破格だろう。
もっとも、問題はある。あなたがどんなに大金持ちでも、どんなに権力を持っていても、彼に納期をせかすことだけは不可能だ。それさえ納得できれば、彼の時計には、手にするだけの価値がある。』
と、価格以上の価値を手にする事が出来るのも限られた人だということを理解していただきたい…。
その他Webchronosにも浅岡さんが製作された内容等も掲載されていますので是非一読頂ければと思います。
1万8000振動/時、17石。パワーリザーブ40時間。フリースプラング。地板及び受け板は、洋銀製。SSケース(直径37mm)。3気圧防水。
価格¥2,500,000(税別)
参考商品として以下のモデルも入荷致しました。
- TSUNAMI 15 Unique Piece
- 2015年のバーゼルワールドに出品されたモデル
- 特別に当店に入荷しお客様の手許へ…